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57話 ページ7

…ん、ここ は―…
「よぉ、嬢ちゃん」


木の天井…

…カイザー、さん?


空は―――



『…ゾっゾムさ、
「大丈夫だ 息はある。…何があったんだよ?」
『あ…』


ガチャ―――とドアが開いた


「シャオロン…あいつは」
「……起きてる」


行かないと

――あの光景がショックすぎて
脳裏に焼き付いて消えない

二人の会話を聞いていても、
ふと気を緩めた瞬間あの情景が浮かんで吐き気がする
……自分の弱さに、吐き気がする


震えが止まらない
頭が痛い

……シャオさんが抱き締めてくれた
温かい

…寒いなぁ……


「…Aちゃん。ゾムが、会いたいそうや」
う、うん…行く、行くよ
「…おいで」




「じいちゃん家で魔術かけてたんや。俺の魔力が暴走しても被害少ないやろ、って」

短時間で、考えられないほどの魔力を使ったそうだ。
ゾムさんの大怪我のため。
……私迷惑しかかけてないなぁ…






夜中、一人噴水に腰掛けている人がいた

両目用の眼帯を着けている


「ゾム」
「…ん。すまん、どこや?」
Aちゃん、ほら


背中を押され、鉛がついたように重い足を引きずって歩いた。
ゾムさんの手を握る。

「無事か?」
『…ごめ、なさ…っ』
「謝っちゃダメ。頭かして」


撫でてくれるゾムさんの手が温かくて苦しくなる

「Aのおかげで生きてるんや。それに、これ(・・)もAのせいじゃない」
『で、でも私庇ったせいで―――』
「オレが勝手にやったことや。責めたらあかんよ」


私のせいなのに
ちゃんと動いてたら、ゾムさんが目を失うことなんてなかったのに
…一人で先に進んだのも私
去れ という警告を無視したのも私
言われた通り逃げていたら……


「…あのな」

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天然記念ゴミ(プロフ) - ーーーさん» (^_-)-☆ (3月19日 2時) (レス) id: bde2ec8f8b (このIDを非表示/違反報告)
ーーー - つ、つづきをくれーーー (3月18日 20時) (レス) @page26 id: fc78fe5922 (このIDを非表示/違反報告)
こーど - めちゃ好き…面白いのになぜ伸びない… (12月28日 23時) (レス) id: 65133e32a9 (このIDを非表示/違反報告)
nu(プロフ) - 好きです…ありがとうございます……更新待ってます…!! (12月27日 14時) (レス) @page8 id: b0397f8cd1 (このIDを非表示/違反報告)
アスカミ - 天然記念ゴミ様の別の作品の、「一目惚れ悪魔と,,,(略)」の転生モノだと思っていて…今回ようやく気付いて。それは出会っていなかったようなものなので… (12月25日 18時) (レス) id: 6edaad17fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天然記念ゴミ | 作成日時:2023年12月24日 15時

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