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ぱちっと目を開くと目の前は一面に白く染まっていた
『知らない天井だ…なんてちょっと言って見たかったんだよね』
白い正体はよく授業をサボる時お世話になっていた保健室の天井だ
漫画でよくあるセリフ、少し憧れていたりした
『いったぁぁぁ…』
体を起こすと同時におでこに激痛が走る
すると手を誰かに握られていたと気づく
『ロボロ…!!』
その手の正体はロボロで今はすーすー、と規則正しく寝息を立てている
『かわいい所あるやん…』
なんておらおらとロボロのほっぺたをつんつんと突いて居ると「うぅ…」とうめき顔を強張らせる
少しやり過ぎたか、と突くのをやめ周りを見渡す
『シッマごめんなぁ…?』
するとベットで寝て居るシッマを見つけすぐさま手を合わせる、ごめん巻き込んで
そろそろみんな起こすか、とあくびを一つ落とすと保健室の扉ががらがらと音を立て開く
『ぁ…シャオロン…』
sha「A!起きたんか!」
▽
sha「ここ赤くなってんな…」
『そんぐらい自分で出来る…子供扱いしないで!』
sha「いいから」
シャオロンの手からハンカチを取ろうと手をぐっと伸ばすがひょいっと避けられ
赤くなってしまって居る額に冷たいハンカチを当てられる
少し滲みて痛い
私はシャオロンの妹じゃなくて恋人になりたいのに
私は今も妹として見られて居るのだろうか
シャオロンにはもっとこんなかっこ悪い所じゃなくて
もっと女の子らしいとこを見せたいのに
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作者名:八木寧々 | 作者ホームページ:___________________
作成日時:2024年3月19日 22時