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✼ ✼ ✼
「ぶるーくさんはそれ以外には何か？」
「え、あぁ……もう成人するが、まずは保護者である俺に伺うべきだろうと」
「なるほど。それで、師匠はなんて言ったの？」
「その時は……何も」
Aはそう、と言うと少し目を伏せた。
女性らしく、長いまつ毛が瞳を覆う。
白い肌は雪に溶けそうだった。
彼女が再び、そのふっくらした柔らかそうな唇を細くしなやかな指先で触る。
彼女の横顔なんて、見慣れていたはずなのに。
ぶるーくが昼間にあんなこと言ったせいだろうか。
なぜか急に彼女が大人の女性に見えてしまって。
その姿を見ていられなくなって目を反らしてしまった。
彼女との沈黙がこんなに窮屈に感じるのは初めてだった。
それに耐えかねて、何を言うか半ば決まらないまま口を開く。
「お前ももう大人になる。時間はかけてもいいから、どうしたいかは自分で良く考えるといい。別に、……その、結婚でなくても、独り立ちしたいとかでも、相談には乗るから」
「師匠は私がここから出て行っていいの？」
「……俺に止める権利はない」
彼女はそれに「そうですか」というとそれきりまた黙り込んでしまった。
その夜は結局、それ以上大した話をすることは無かった。
おやすみ、だけを伝えあって各寝室で夜を明かした翌日。
中々眠れなくて、明け方うとうとしていた俺のところに、Aが塔を出た気配がした。
彼女が外出することは何も珍しいことではない。
朝市にでも買い物に行ったのだろう。
そう思って寝返りをうったものの、なぜかどうしようもいえない衝動に駆られる。
魔術師の予感は無視しないほうがいい、とはよく言うが……。
結局、彼女が出ていってからしばらく、眠れそうにない身体を起こしてリビングスペースに向かえば、そのテーブルに1枚のメモがあった。
眠気眼をこすりながらそのメモを見た俺は絶句することになる。
「…………………………は？」
そこには確かにAの字でこう書かれていた。
『 師匠 へ
ぶるーくさんと結婚するので家を出ます。
今までお世話になりました。
不出来な弟子 A』
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しらたま。(プロフ) - るあさん» るあさん！返信が遅くなってしまい申し訳有りません！何かしらで通知を見逃してしまっていたようです(汗) コメ頂きありがとうございます！ntjさん少し特殊なお話でしたが受け入れて頂けてとても嬉しいです＾＾ 残り数日、お付き合いくだされば幸いです✨️ (4月25日 2時) (
レス) id: 5d28ad3807 (このIDを非表示/違反報告)
るあ(プロフ) - 拾われた子とその恩人の話好きなので嬉しい、！特に'それはきっと素敵なこと'が好き！善意から距離取ろうとする主人公と接し方が分からないinrさん可愛すぎました、私もあのご夫婦大好きなのでメインなのも嬉しかったですれ！！ (4月17日 17時) (レス) id: cdc395c024 (このIDを非表示/違反報告)
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