いつかの未来＊wt/sm ページ28
設定：魔術師×弟子
長い。
◆ スマイル視点
✼ ✼ ✼
あるところに、強大な魔力を持ち、それゆえ不老不死に近い身体を持つひとりの魔術師の男がいた。
スマイルというその男はある時ひとりの少女を助けたことから、その少女を弟子として一緒に暮らすことになる。
Aと名付けられた少女は魔力が少なかったが、魔術式を新たに編み出すことができる才能があった。
弟子であるAが魔術式を考え、それを師であるマイルが実行する。
世間ではそこそこ名の知れた魔術師の2人組だった。
「……っていうふたりの噂が流れてるのスマさん知ってたー？」
「おい、お喋りしに来ただけなら帰れ」
「もー冷たいなぁ」
そう言うとその背の高い男はふくれっ面をしながら出された紅茶を飲んだ。
その紅茶を出したAは、友人同士積もる話もあるだろうからと、何も言っていないのに出ていった。
……そんな余計な気を使う必要はないし、こいつも一緒に出ていけばよかったのに。
この男も同じ魔術師で、長い年月の間には寿命が長い者同士、交流が無いわけでもなかったが。
ただ、たいていこうして機嫌よく来る時は、ろくな話しを持ってこないのだ。
「それで？本当にお喋りしに来ただけか、ぶるーく」
「嫌だな、そんな訳ないじゃん。それなら一番近いなかむのところとかに突撃してるよ」
「じゃぁ何だよ」
怪訝な顔して彼を見れば、ぶるーくはその視線を受けてカップをテーブルに置いた。
そして姿勢を正すと真っ直ぐとこちらを見てくる。
その見透かされるような眼差しは、実は少し苦手だったりする。
彼はゆっくりと話した。
「スマイル、Aちゃん大きくなったよね」
「まあ、な？」
あの拾ったばかりの頃は、ぼろぼろで痩せっぽちだった少女も今ではちゃんと人間の形をしている。
何かと彼らもAに構いに来ていたから、この辺の魔術師達は彼女とも皆顔見知りだった。
首を少し傾けた俺にぶるーくが続ける。
「Aちゃんの今後ってどうするつもりなの？」
「どうって……」
「だって魔力無しの人間で言ったらもう成人でしょ？独り立ちとかさ」
「……」
確かに寿命が普通の人間とそんなに変わらないだろう彼女は、世間的に言えば年頃で、いつ自立してもおかしくはない。
ただ、ふたりの間でそういった話が出たことがなかったから、彼女がどう考えているのかさっぱり分からなかった。
考え込む俺にぶるーくは構わずに話しを続ける。
✼ ✼ ✼
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しらたま。(プロフ) - るあさん» るあさん！返信が遅くなってしまい申し訳有りません！何かしらで通知を見逃してしまっていたようです(汗) コメ頂きありがとうございます！ntjさん少し特殊なお話でしたが受け入れて頂けてとても嬉しいです＾＾ 残り数日、お付き合いくだされば幸いです✨️ (4月25日 2時) (
レス) id: 5d28ad3807 (このIDを非表示/違反報告)
るあ(プロフ) - 拾われた子とその恩人の話好きなので嬉しい、！特に'それはきっと素敵なこと'が好き！善意から距離取ろうとする主人公と接し方が分からないinrさん可愛すぎました、私もあのご夫婦大好きなのでメインなのも嬉しかったですれ！！ (4月17日 17時) (レス) id: cdc395c024 (このIDを非表示/違反報告)
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