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忠誠を主に*運・WT ページ16

※特殊設定注意
HOTEL PETRICHOR → 青鬼の館 の へと場面展開します
魔女+運営WT

ドンッと大きな雷鳴と共に目を覚ます
力無く目を開けば、見慣れない廃れたホテルが目に入る
ああ、そう言えば酷い雨から逃れる様にスラム街から
6人逃げ込んできたのが昨日の事だ

1部のガラスは荒らされたように割られ、かつては煌びやかで
あったであろうグランドフロアの床は踏み荒らされ無惨な状態だ
一緒に逃げ込んできた5人を揺すり起こしフラフラと立ち上がる
もう少し雨に濡れない奥に行こう、と提案したと同時に
けたたましい雷鳴と共に雷の光が差し込んだ
目をチカチカし、ギュっと瞑り開けた先には先程まで居なかった人物


「お客人とは珍しい、この HOTEL PETRICHOR に何か御用かな」


真っ黒なドレスを纏い白銀の髪を靡かせた人間離れした見た目
フロントの上に掛かる階段の手すりに足を投げ出して座る姿は
不思議とこの廃ホテルとマッチしている気がしてごくりと生唾を飲み込む


「雨宿りをしに、寄らせて貰いました。人が居るとは知らず、ごめんなさい」

「いやいや、別に構わないさ!雨が止む迄、ここに居るといい
そうだ、階段で7階のレストランまでおいで、食事を用意しよう」

「「「……えっ」」」

「階段の足元は所々床が抜けているからね、気を付けて来るように」


楽しそうに小さく笑み浮かべたと同時に先程と同じような雷鳴と光
次に目を開けた時にはその人の姿は忽然と消えていて6人で呆然とする


「Nakamu、どうする…?」

「……行ってみよう。飯があればラッキー、無くても俺達6人なら逃げられる」

「まぁ、それもそうか」

「階段、こっちだ」

「足元気を付けろよ」


満場一致で上階へと登る決断をしたその後
崩れ落ちる階段に気を付けながら上へ上へと慎重に上がっていく
小さな体に7階までの道程は遠く、小さく息を切らしながら到着した
キョロキョロと辺りを見渡しながら歩けば
直ぐにレストランと書かれた場所へとたどり着く
足を踏み入れ進めば開けた大テーブルの中央に先程の人が既に着席していた


「無事辿り着けたようで何より!じゃあご飯にしよう」


ベルを鳴らすと、5人の男性が食事を運んでくる
立ちすくんだままテーブルを見つめていればどんどんと
セッティングされていく湯気の立つ料理たち
疑いながらも全員が腰掛けたのをぐるりと見渡し確認したのち


「さあ、召し上がれ」


成人男性5人を背後に控えさせ、そう一言告げるのであった

▽→←// しらたま。



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しらたま。(プロフ) - るあさん» るあさん!返信が遅くなってしまい申し訳有りません!何かしらで通知を見逃してしまっていたようです(汗) コメ頂きありがとうございます!ntjさん少し特殊なお話でしたが受け入れて頂けてとても嬉しいです^^ 残り数日、お付き合いくだされば幸いです✨️ (4月25日 2時) (レス) id: 5d28ad3807 (このIDを非表示/違反報告)
るあ(プロフ) - 拾われた子とその恩人の話好きなので嬉しい、!特に'それはきっと素敵なこと'が好き!善意から距離取ろうとする主人公と接し方が分からないinrさん可愛すぎました、私もあのご夫婦大好きなのでメインなのも嬉しかったですれ!! (4月17日 17時) (レス) id: cdc395c024 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しらたま。 x他4人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2024年2月20日 18時

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