それはきっと素敵なこと*ntj/all+α ページ12
設定:魔女×人間
⚠緑の方のお嫁さんががっつり出てきます。お名前も出てきます。むしろ話の本筋。
苦手な方はご遠慮ください。
✼ ✼ ✼
「みんな、うちに来る?」
ぼろぼろで私の腰ほどの背丈の雛鳥たちが魔の森に迷い込んできたのは、冬支度をしているある年のことだった。
4人身を寄せて、お互いを守るようにこちらを警戒する様は、長い年月を生きている私からしたらひ弱で愛らしかった。
だから、子供もペットも育てたことのないのに、つい手を差し伸べてしまったのだけれども。
「おいで」
「……」
4人はお互いに目を合わせてから、おずおずと後ろについてきた。
✼
あれから十数年……。
とうとうこの日が来てしまった!!
「Aさん、ちょっと落ち着いてくださいよ」
「うぅ……だってしにくん……緊張するよそりゃ」
しにくんが呆れながらそう言うが、そわそわしてしまい落ち着かない。
部屋の中を行ったり来たりしている私を見て、今度はノアくんが苦笑するのが聞こえてきた。
「ハーブティー淹れましたよAさん」
「ありがとう、ノアくん。ほんと、一番お茶入れるの上手になったね」
「ありがとうございます」
椅子に座って、ふぅふぅしながら一口飲む。
そのほっとする味にようやく少し肩の力が抜けた。
そんな私の一連の様子をずっと見ていたぺんちゃんが首を傾げる。
「え?Aさん、イナリさんと会ったことなかったっけ?」
「初めてよ!今まで会わないようにしてきたんだから……」
「あぁ……だから改めてトラゾーが紹介したい、って言い出したのか」
それは先日のことだった。
トラくんがお付き合いしている人と会って欲しいなんて言うものだから。
前からトラくんが、良く買い出しに行く街の子と懇意にしているのは知っていた。
ただ、街の人達には得体の知れない魔女を怖がっている人も少なくない。
特に4人が少し大きくなって、お使いに行けるようになってから私は街に顔を出さないようになっていたから。
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しらたま。(プロフ) - るあさん» るあさん!返信が遅くなってしまい申し訳有りません!何かしらで通知を見逃してしまっていたようです(汗) コメ頂きありがとうございます!ntjさん少し特殊なお話でしたが受け入れて頂けてとても嬉しいです^^ 残り数日、お付き合いくだされば幸いです✨️ (4月25日 2時) (レス) id: 5d28ad3807 (このIDを非表示/違反報告)
るあ(プロフ) - 拾われた子とその恩人の話好きなので嬉しい、!特に'それはきっと素敵なこと'が好き!善意から距離取ろうとする主人公と接し方が分からないinrさん可愛すぎました、私もあのご夫婦大好きなのでメインなのも嬉しかったですれ!! (4月17日 17時) (レス) id: cdc395c024 (このIDを非表示/違反報告)
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