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┊第3話 ページ3

「ていうかA、彼氏さんはどうしたの。」

『は? 彼氏? そんなん1年ぐらい前には別れてたけど。』


少しして、目の前の男は「はぁ?」と声を上げる。
いや、そう言いたいのは私ですけど。


『もしかして、彼氏出来たから気使ってくれてたわけ?』

「そういうのじゃないですけど??」

『良い奴じゃん。 さすが私の友達。』

「うるさっ」


本人は否定してるけど、相手なりの気遣いだったのかもしれない。 心の中で少しほっとする自分がいた。


「で、なんで振られたの。」

『いや、なんで振られた前提?? まぁ振られましたけど。』

「ほんとに振られてるんか〜い」

『喧嘩か??』


『あれだよ、いつもの、そんな重い女だと思わなかったってやつ。』

「あ〜、またそれ? かわいそ〜w」

『うるさいうるさい、ずっと彼女いない癖に煽ってくるな。』

「おれは一途な男なんです〜」


学生時代から、有難いことに好意を向けてもらえることはあったけど、毎度似たような理由で振られる。

ん…?


『一途って、あんた、好きな子居たの?』

「もうその話終わったかと思ったんだけど。

いるよ、ずっと好きな子。

もう片想いを一生こじらせてんの。」


全然知らなかった。 少なくとも高校の時には彼女とか作っていなかった気がするし、その後も話に聞く限りではそういった話は記憶にない。


『はぇ〜… あんたがねぇ〜』

「…なに?」

『ううん、いいねって。
どうしても長く見てると嫌なところ見えてきちゃうじゃん。 それなのに、そんな好きでいて貰えるんじゃ相手の子は幸せ者だね。』

「…聞いてこないわけ?」

『え、なにが?』

「相手の話。 てっきり聞き出してくると思ってたんだけど。」

『あんたが話したいなら聞くけど、この長い付き合いで話してこないってことは私にはあまり言いたくないのかと思って。

まぁ、振られまくってるけど一応恋愛してきてるお姉さんに聞いてもいいよ??』

「振られまくってる人に誰が聞くか。」

『それはそ。』


2人で笑いあっていると、店員さんが扉を叩く音が聞こえた。
どうやら話しながら頼んだ追加のお酒が届いたらしい。

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作品ジャンル:恋愛
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とろとろ(プロフ) - ほんとに好きです…❕💗ご無理のない範囲で続きが見てみたいです! (7月8日 11時) (レス) @page20 id: a4693b188c (このIDを非表示/違反報告)
一 にのまえ - 更新頑張ってください! (2023年3月25日 14時) (レス) @page17 id: dc34629a9d (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - mikuさん» mikuさんコメントありがとうございます…!! とても嬉しいお言葉です;; (2023年3月22日 14時) (レス) id: a05117c823 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - みのさん» みのさん、コメントありがとうございます~!! 頑張ります…!! (2023年3月22日 14時) (レス) id: a05117c823 (このIDを非表示/違反報告)
miku(プロフ) - うあぁ、早く続きが読みたい!!ってすごく思いました!!めっちゃ好きです笑。作者さんのペースで頑張ってください!!更新楽しみにしてます! (2023年3月21日 22時) (レス) @page15 id: 98c979cc2c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルイ | 作成日時:2023年2月8日 16時

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