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knside

妹が家を出ていった

自分でも驚くほど動揺していて、どうしたらいいかわからなくて、ただただ寂しい。それだけが胸の中で渦巻いていた

Aとまともに話したのはいつだったか。それすらも思い出せないほど俺らは交流がなかった
こんなことになるならもっと話しておけばよかった。そう後悔して、自分が原因で話さなくなったのに今更何を言っているんだと自虐的に笑った

「なぁ、今までのこと全部謝るから、何でもするから…今すぐ帰ってきてや…」

___Aとはもともと仲が良かった

遊びに行くでも何をするでも必ず俺の後をちょこまかとついてくる妹をかわいがっていた

___両親からやられていることを目の当たりにしておきながら助けてやることすらもできなかったということに対する償いだったのかもしれないと今では思っている___

Aが望むものは自分ができることなら全て叶えてあげようと誓ったこともあった

しかしAは人に頼ることや甘えるということを知らなかった

親からまともに愛情というものを与えられていなかった俺でさえ知っていたものを彼女は知らないということに驚愕した

そんなある日のことだった___

俺はその日いつもよりもひどく疲れてあまり人と喋りたくなかった

いつもどおり今日あった楽しかったことなどを教えてくれるAの声ですら鬱陶しくなるほどに

Aのこえに酷く苛ついた俺はつい怒鳴り上げてしまった

「馴れ馴れしくすんなや。鬱陶しいから早く離れてくれへん?」と

その後聞こえたごめんなさいというか細い声で俺は自分のやったことを理解した
Aの方に視線を向けるとひどく震え俺よりも一回りほど小さい体を両腕で抱きしめてごめんなさいとひたすらつぶやいていた
こちらを向いたAの目には涙が溜まっていて目があった瞬間自分の部屋へ戻っていってしまった

次の日からAは俺に対しても誰に対してもよそよそしくなった
めったに笑わず、感情を表に出さず、人とも全く関わらないようになった

これも全て俺のせいだ。彼女が俺に見せてくれる笑顔は貼り付けたような笑顔だった

いつか戻ってきたときにはまた仲が良かったときのように笑い合えるようになろう
そのためには彼奴等にも協力してもらおうと思い、一人ひとりに電話をかけ始めた


knside終了

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アイズ(プロフ) - 塩だよさん» お待たせ致しました! (3月28日 22時) (レス) id: c69d3b62aa (このIDを非表示/違反報告)
アイズ(プロフ) - ななさん» 覚えていらっしゃらないかもしれませんが大変お待たせ致しました! (3月28日 22時) (レス) id: c69d3b62aa (このIDを非表示/違反報告)
なな - 塩だよさん» 仲間だ〜。一緒に待とう! (2021年8月22日 16時) (レス) id: eb678d68cd (このIDを非表示/違反報告)
塩だよ - 僕も待っています!更新って結構大変ですよね。 (2021年8月11日 1時) (レス) id: 30ee96ed2c (このIDを非表示/違反報告)
なな - 更新待ってます。頑張ってください。 (2021年6月15日 9時) (レス) id: eb678d68cd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:明音 | 作成日時:2021年3月11日 18時

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