15. ページ16
｢…ねえ、しにー｣
｢なん、ですか｣
しにーが落ち着くようにゆっくりと頭を撫でながら話しかける
｢僕は、しにーに対して怒ってるわけじゃないし、離れたいわけじゃない。だからさ、昔のことなんか気にせずにこれから楽しめばいい、そう思うんだ｣
｢僕、またAと仲良くしたりしていいってこと？｣
｢そうだよ、幼馴染なんだし周りのことなんか気にせず堂々としてればいいんだよ｣
｢そうだね！｣
｢ここで話したことは僕達だけの秘密、ね？｣
しにーの唇に人差し指を当ててふわりと微笑むと、しにーの顔が赤く染った
｢か、からかわないでください！｣
｢敬語になってるよw｣
｢あ…あ、あと！僕、絶対にAのことは幸せにするから！約束！｣
僕たちの間では『約束』は重要な意味合いで使われる
世間で言われるところの、『誓い』と同じ意味合いを持っているのだ
｢ん、約束ね。楽しみにしてるから｣
そう言うと、しにーの顔が急に近くなる
唇に柔らかい感触
そして、ドアの辺りでｶﾞﾀﾝと音が聞こえた
｢え、2人ってそういう関係なん!?｣
｢え！そうなの！？死神くん彼女できたなら紹介してよ！っていうかそんなこと一言も言われてなかったんだけど！｣
しにーと顔を離してそちらを見ると、シャオロンとぺいんとがそこにいた
｢あー、これには事情がありまして…｣
2人で顔を見合わせて苦笑いする
リビングへ入ると、全員がこちらを注目する
｢とりあえず、僕とAの関係は、幼馴染です｣
｢え！お前幼馴染いたのかよ！｣
｢ちょっとぺいんとさんうるさいので黙っててください｣
｢まあ、最近あってなかったんですけどね。もともとAはこっちに住んでたんですけど、事情があって大阪に引っ越してたんですよ｣
｢関係は分かったんやけど、キスしてたんはどういう理由が…？｣
｢…A、どう説明する？(ﾎﾞｿｯ｣
｢僕もよくわかんないからしにーよろしく(ﾎﾞｿｯ｣
｢えっ、ちょっとA待って！僕だってわかんないんだけど！｣
こっそり逃げようと思ったら気づかれた…
｢えー、だって僕たちの間では普通だし…｣
とりあえず、逃げよう！
自分のバッグをもって言う
｢ちょっとしにーと出かけてきます｣
｢えっ！あ、ちょ！僕まだカバン持ってないから！｣
しにーの腕を引きながら歩いていく
｢ねえ、A。どこ行くの？｣
｢あー、しにーの家久しぶりに行っていい？｣
｢いいけど、僕の両親いるよ？｣
｢平気｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 148人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アイズ(プロフ) - 塩だよさん» お待たせ致しました！ (3月28日 22時) (
レス) id: c69d3b62aa (このIDを非表示/違反報告)
アイズ(プロフ) - ななさん» 覚えていらっしゃらないかもしれませんが大変お待たせ致しました！ (3月28日 22時) (レス) id: c69d3b62aa (このIDを非表示/違反報告)
なな - 塩だよさん» 仲間だ〜。一緒に待とう！ (2021年8月22日 16時) (レス) id: eb678d68cd (このIDを非表示/違反報告)
塩だよ - 僕も待っています！更新って結構大変ですよね。 (2021年8月11日 1時) (レス) id: 30ee96ed2c (このIDを非表示/違反報告)
なな - 更新待ってます。頑張ってください。 (2021年6月15日 9時) (レス) id: eb678d68cd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：明音 | 作成日時：2021年3月11日 18時
