ランプの魔神【shp】 ページ10
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「...ねぇ」
「はい？」
「いつまでついてくんの？？！」
数週間前。
ぼっちで彼氏もいなくて一人暮らしの私の家に届けられた箱を無警戒で開けると、その中にはランプがあった。
何処ぞの魔人のように擦れば出てきてくれるかなと思い興味本位で擦ってみたところ、なんと伸びをしながら気怠けな男が出てきた。
「いやそりゃ、あんたが最後の願い叶えるまででしょ」
「...」
その最後の願いは言えないんだって‼︎!
某魔人のように3回ではなかった(5回だった)が、
どうやらこの男も『願いを叶える』目的で来たらしい。
そして、この男＿、
「？どーしました？」
「...っく、！」
私のどタイプなのだ！！！！
本来なら付き合ってくれとでも言いたいところだが、そんなことしたってハ？ってなってなんか、やばいことになるのだ！！！((語彙力))
「ナ、ナンモナイッス、、」
「白々しっ！」
んなことより早よ願い事言って欲しんすけどね。
首に手を置きそう言う彼は本当に興味がなさそうで。
「、ねぇ、どんな願いでもええ？」
「俺ができるんであれば」
「ソレがわかんない‼︎」
そう大きい声を出すと、びっくりと肩を跳ねさせた。
いちいち可愛いなこいつ‼︎‼︎‼︎
「デカい声はできるだけ収めてください」
「す、んません、、」
「...まぁ、付き合うまではいいですね実際。」
「、、、は？」
想定外な答えが返ってきたのでついに耳がイカれたかと思いもう一度聞こうと彼へ向く。
「...」
と、信じられないくらい顔を赤くした彼が。
「ぇ、もっかいいってくれん、？」
「いやですもう言いません」
「えなんでやいってよ！！！！！」
「うるさいので言いません」
「いってよ-、！」
「声小さくすればいいってもんじゃないです！！」
プイッと赤くなった顔を向こうへ向ける彼で、割とガチで勇気を出したんだなと思う。
「...いやでも、俺は
急に真面目な話になって話がわからなくなったので、もういいやと気力を出す。
「、、じゃあ最後のお願い」
「えっ？あっ、はい」
本質を忘れていたようでじゃあなんで急かしたきたんだと疑いの目を向ける。
「、、、言うぜ」
「ど、どうぞ、？」
「どっ、同居人になってくださいｯ！！！」
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作者名：シロクも | 作成日時：2024年2月27日 0時
