やっぱり君は演技派【os】 ページ24
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「まんちゃんってさ、兄ちゃんみたいよな」
「…は？」
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「せっかく帰ってこれたんやし、久しぶりにお茶会せぇへん？」
健気に駆け寄ってきてくれた子に耳を傾ける。
確かにできてへんなと快諾すると、分かりやすく飛び跳ねた。
そんなところにも、愛らしさを覚えた。
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「またクッキー作ってくれたん！やったぁ」
ここまで素直やと好きにならんこともできへんくて、当たり前のように心を打たれてしまった。
「Aがクッキー好きやから張り切っためぅ！」
その言葉に少しだけ意味を込めてみて、そしてその言葉に動揺した彼女に少しだけ違和感を覚えた。
「そうやろうと思ったわぁ！毎回うちに作ってくれるクッキーどこのモンより美味いもん！」
「、ははっ、毎回愛情込めとるからね！」
「んふっ！ほんなら美味しく頂きます！」
美味しそうに頬張る彼女をみて自然と頬が緩む。
...こんなんじゃ、想いを伝える時がわからへんねんな、
そう思った矢先。
「思ったんやけど、まんちゃんってホンマ兄ちゃんみたいよな」
「……は？」
心にもない言葉をかけられ、間抜けな反応しか返すことのできなかった俺を彼女は笑った。
「えーそんな驚く？まぁ、急にそんなん言われても迷惑よな笑」
『ごめん、忘れて！』
何かを誤魔化すようにクッキーを頬張る彼女から、俺は目を離すことができなかった。
もしかして、ずっと男じゃなくて兄として見られてた？俺はこんなに意識して毎回ドキドキして、対話してるのに？それでも、お兄ちゃん止まり？
脳を働かす度、彼女に失礼なことを考える俺が最低で、苦笑いもできなかった。
「…まんちゃん？」
「、んー？」
「どしたん、元気なくない？」
「えぇ？んなことあらへんけど」
成るだけ明るく接したつもりだったそれが、彼女には違和感に感じたらしくて。
こんな時だけ勘が鋭い彼女を、今回ばかりは呪うしかなかった。
「…もしかしてまんちゃん、私のこと好きやった〜？」
覗き込むように無理矢理 瞳を合わせてきた彼女は、シャオロンのする悪戯っ子な顔で、そんでもって何か試すような顔だった。
「、っえーそうみえた？俺もAのこと、かわええ妹や思とるよ！」
無理くり伝えた気持ちに彼女はなにか、酷く怺える顔をしていた。
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進学校忙しすぎて触ってませんでした土下座
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作者名：シロクも | 作成日時：2024年2月27日 0時
