貴方が不幸で有りますように【zm】 ページ17
「なぁA」
「ン〜？」
毎週恒例の、食害野郎との飯を食う日。
「俺さ、結婚するわ」
「へ〜」
…
「⁉︎ﾝぶｯ、っごほ、っはぁあぁ“！？！！？」
麺が鼻から出そうになった。殺すぞ。
「なん、っなに！？」
「え？結婚する」
「いやそれは分かんねん、！！」
今までそんな素振りもみせなかったこの男が急に結婚とは何事か。いやそんなことより女と一緒にいていいのか。
「じゃあ、こんなことしてる場合じゃなくね、？」
「いや、お願いあるから許して欲しいって」
「毎週やけど、？」
「っあー、なぁA」
「...んえー？」
「あの、いややったら、ええんやけど、」
「どんなお願いでもええよ」
「ほんま、？そのなっ、結婚式で、俺の友人代表として、スピーチ...して欲しい」
「へ、」
急に困った顔をしだすから、そんなに言いにくいお願いだったのか。？
「いや、全然ええよ」
「！ほんまにっ！？」
「逆に何で断られると思ったん笑」
喜怒哀楽がはっきりしてる彼の顔は、良くも悪くも人を選ぶものだった。
「いやぁーやっぱよかったわお前に頼って」
「大先生とかシャオちゃんは碌なこと言わなそうやもんなw」
「そうそう。Aから断られたらどうしようかと…」
「えなんで？」
「お前しか信用してないんやもん」
「なんやそれw」
「いや、ほんまやよ？」
「お前のこと好きやから」
・
「皆さんこんにちは！本日、新郎の友人としてスピーチを頼まれました、声が死ぬほど震えてるAです！！」
＿＿
「希と呼ぶのはちょっと慣れないので、いつものゾムとして、呼ばせていただきます！」
＿＿
「ゾムに恋人がいるだなんて知らなくって、聞かされた時は鼻から麺が出そうでしたね。一生許さんぞ！」
「すまんてぇ〜！」
＿＿
「いやぁ、それにしてもゾムのお嫁さん美しすぎて前世でどんだけ徳を積んだんだろうと思いますね」
「いえいえ、、」
「呉々も大先生みたいなやつに手とられんようにして下さいね！！」
「えっちょ、A流石にゾムの嫁にゃあ手出さんよ、！！」
＿＿
「ちょっと、つい話しすぎたかもしれませんわ！ゾムくんが成長しすぎたからちょっと感動で、、」
「嘘つけぇい！！w」
＿＿
「＿＿それでは、ゾム、そしてアヤメさんに、
幸、多からんことを！！！」
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作者名：シロクも | 作成日時：2024年2月27日 0時
