いつまで【em】 ページ16
・死ネタです^^
吸い殻が一つ。
『_B棟ですね、今すぐ、!』
『…なぁえみさん。行かんといてや』
『Aさん。応急処置はしたので少しだけ待っていて下さい』
吸い殻が二つ。
『お願いや、行かんといて。まだそばにおって』
『ごめんなさい。”大切な人“が、待っているんです』
吸い殻が三つ。
『エミさんッお願い。大好きやから、っ』
『御言葉ですがほんとに申し訳ないです。行ってきますね』
吸い殻が四つ。
『…行かないで...』
御丁寧に用意された灰皿に、一つ、一つ、吸い切った殻が落ちてゆく。
『A、っさん、?』
『ぅ“、えみさぁ”ん、』
『ごめんなさい。私の命では、これまでが力一杯ですね、』
『なんで、っまだッ、まだ逝かんといてや、ぁ“』
『なんの約束も守れませんでした。せめて、せめて貴方だけでも、護り抜きたかった』
貴方がよく嗜んでいた煙草を最後まで丁寧に肺へ運ぶ。
ねぇ、エミさん。
なんで私を置いてったの。
なんで私は貴方の”大切な人”になれなかったの。
なんですぐに捨てなかったの。
「ねぇえみさん」
いつまで待てばいいの。
貴方が不幸で有りますように【zm】→←happy White day【rb】
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作者名:シロクも | 作成日時:2024年2月27日 0時