【d！】短編集【wrwrd】 (ページ15)

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happy White day【rb】ページ15

3月14日。

「あまっ、いチョコレート作ったけどシャオロンいるｯ！？」
「いらねーし何個目やねん、」

恋人が増えると有名のホワイトデーに私は、彼に愛情とチョコを渡そうとしているのである。

「あ“～、もうだめやぁ、」
「なー、もう諦めたら？」
「いやや。何が何でも渡したい」
「でも朝からここにおるやろ？」
「ｳｸﾞｯ、」

ほんとにこの口はうるさい。
でも仕方ないのだ。天乃さんの周りには朝から女子がいるし、、、

「Aー、ほんとにもう諦めて俺にくれへんか？」
「ゾムさんにはもうあげましたし、甘いもの苦手でしょ」
「Aのはなんぼもろても甘くてもええねん」
「あのねぇゾムさん、こっちは真面目なんですよ？」
「俺も真面目やで？」

後ろから顔を近づけてくる彼を押し返して、まだ着いてくるのかと内心呆れる。

「ゾムも早よ諦めろや。そんな女の何処がええねん」
「はｧっ！？私いいとこしかないやろ！」
「そやぞ！Aは可愛いし何でもできるし完璧で最高な女なんやぞ！言い換えろ！！」
「いやあのゾムさん、それは恥ずかしい、ﾃﾞｽ、、」

教室前に屯ろってたら迷惑だろうと思いながら、昼休み終了の10分前を過ぎるところを視界に入れる。

「あー、時間がない」
「てかお前もらってへんなら返さんでも、」
「アホかお前⁉︎天乃さんは無視をくれたからやなぁ、！」

この阿呆に若干苛立ちを覚え始めた時。

「あ、ロボロのやつ、こっち来ようとしてね」
「へっ、！」

自分たちを割こして何処かへ行く天乃さんを、意識だけでもと頭で追いかける。

「あっ、あまｯ」
「ｯ心海さんｯ！！！！！」
「っふぁｯ！？！？？！」

天乃さんの口からまさか自分の苗字が出るとは思わなくて、あほげた声が出る。

「放課後、じっ、時間、ええかな、？」

少し赤くなった顔で言うもんだから、自分も釣られて赤くなる。

「、！！っはい！！！」

昼休み終了の合図がなり、いつの間にか解けていたゾムさんの束縛を抜け出してスキップ足で教室へ向かった。

・

「ロボロもなかなかやなぁ？」笑
「あいつぅ、！！今更動き出すとかズルすぎやろ！！」
「お前ほんまにあいつのこと好きやったんか、？？」
「あったりまえやろ、くっそ、」
「あれれ～？ゾムさん顔真っ赤だぞっ☆」
「おまっ、いうなやぁ！！」