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「っしょぴ、」
「...お前が呼んだん?」
「、え?」

目の前の彼は左の胸ポケットから何やら紙を取り出し、広げてみると『放課後、旧校舎の二階に来てください!』との文字が。...完全に嵌められた。

「いやいや、!ちゃうよそんな字やないし」
「...あっそ」

相変わらず塩ですねぇ!?まぁそこが好きなんですけど!!
始めはどちらも違う男女が書いてたまたま被っただけかと思ったが、『さ』の書き方がロボロと一緒だったのでまぁそういうことだろう。

「「...」」

そして気まずい。どうしろというの。
大先生にはずっと相談していたが、まさかあの童貞に言ってるとは思わんかった。人でなし。

「そっ、の紙さ、誰からもらったん?」
「お前のにいちゃん」
「っ、やっぱかぁ〜、、、」

頭を抱えてしゃがみ込む。気まずいし好きな人と同じ空間に居れてんのが嬉しくて顔面が熱いしでニヤけてしまってる顔を隠すため。

「...なぁ」
「…」
「おい」
「っあ!?はい!」

肩をガシッと掴まれて勢いで顔を上げてしまう。
余韻に浸ってる暇なんてなくて、顔が見えてないからいいや、の顔を見られてる羞恥感がすごい。

「え、」
「ぁあいやこれは、っ」
「なんでそんな顔赤いん」
「っあ、熱いだけ!」

ふいっと違う方を向く。恥ず過ぎて無理なんだこれ。

「別に寒いやろ」
「っもううるさいなぁお前のせいや!!」

あ。
やっちまったやばいどうしよう
冷められた?いや元からやろうけどそれは私の学園生活が死ぬやめて

「…俺のせいってどゆこと」
「しらんでいい」
「知りたい」

また肩を引かれて彼の顔が視界に入れば、真っ赤に染まった彼の顔が。これは、期待していいのか。

「ッしょっ、__」

途端、視界が彼でいっぱいになった。

「っぇ」

小さいなリップ音と共に、彼の紅潮した顔がよく見えた。

「、ッ!?」
「っあ〜ごめん、両想いやと思って」

先程より余裕のある表情のショッピを見ていらっとする。

「ッこの、っ脳筋が、ッ“!!」
「は、ちょ、!!」

足を滑らせながら立ち上がり、距離が近かった時に外されていたのであろう髪ゴムをショッピに投げつける。

「バーーーーッッカ!!!」

そう叫んだのを合図に、校門までの鬼ごっこが始まるのであった。


___
現実であったら気まずいだけやしこんなコミュ力お化け知りませんわ🙃
(そういえばこの2人同じクラスなんですよね^^)

happy White day【rb】→←照れ隠しの鬼ごっこ【shp】



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作者名:シロクも | 作成日時:2024年2月27日 0時

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