照れ隠しの鬼ごっこ【shp】 ページ13
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「あももちゃん」
「あ大先生、なんすか」
「さっき紙渡されてももちゃんに渡しといてって」
二限目の休憩時間に大先生(センパイ)が来たかと思えば、なんらかの紙を私に渡してほしいという、なんとも馬鹿げた親父ギャグをやりたい奴がいると。
「ほう。誰からですか?」
「あ〜、、、知らん」
「は??」
死ぬほど怪しい様子でくにゃくにゃしてるのがキモかったので、取り敢えず紙をもらって帰ってもらった。
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「_じゃあ佐藤。解いてみろ」
算数の三限目。
もらった紙を開けてみる。
『放課後 旧校舎2階 空き教室に』
「...はいィ、?!」
「お、なんだ花森。発表してくれるのか?」
「っえ、あ、いや、」
「はは冗談だ。授業に集中しろ」
「は、はい、、」
あ“ーサイアクッ”!!?!?
めっちゃ笑われてるし顔めっちゃ熱いし!!!!!
しかも好きな人からの視線えぐ過ぎて死にたい
「..なんっだこれ、」
「花森ー?」
「っハイすんません!!!!」
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「誰だよよんだの、、」
放課後旧校舎に来てみればヒヤッとした空気が肌に当たるだけ。誰かがいる気配は一切なかった。
「あぁ-、怖いし寒いしなんだよもぉ〜、、」
ひたひた。
泣きそうになりながらも二階の階段を登り切るところ。
「ッ!?」
「え」
二階と三階の階段の曲がり角に、物心がつき始めた頃疎遠になったなんとも気まずい関係にある元友達。謙、好きな人が座っていた。
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作者名:シロクも | 作成日時:2024年2月27日 0時