-10-冗談やめてよ。 ページ10
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ぐちつぼくんのあの表情はどういうものだったんだろう。見間違い？…いや、確実に私を見ていた。でも、うーん…やっぱり自意識過剰かな。
これ以上考えても埒が明かない。そう思って首を横にブンブンと振った。
机の上に弁当を広げる。残念ながら私は友達が少ないためぼっち飯である。…別にいいんだけどね。別に。
｢Aいる？｣
そんなことを思っていると突然入口の方から声がした。クラスメイトからの視線が突き刺さる。…え、誰？私の事呼んでる？
『…は、』
｢お、いんじゃん。一緒にご飯たべよ｣
らっだぁさんだった。
一緒にご飯、って…。その為だけによく後輩の階まで来たなこの人。
らっだぁさんはクラスメイトの視線を気にするような素振りもせず、烏龍茶と菓子パンを手に持って、今日は欠席の私の隣の宮崎くんの席に座る。え、ここで食べるの？どっか行くんじゃなく？？？もうすごいよらっだぁさん、視線気になんないのかな。
なんて思っても口には出さないでおく。ぼっち飯から解放されたのだから。
｢…うわ、は？うまそうだなオイ｣
『なんでキレてるんですか』
よこせと言わんばかりの視線を向けてくるらっだぁさん。しぶしぶ｢どうぞ｣と弁当箱を差し出した。パンあるんだからパン食べろよ、なんて思う。
｢…あーんしてほしいなぁ｣
『絞め殺しますよ』
はーい、と悪びれもせず適当に返事をしてハンバーグを食べ始めたらっだぁさん。なにがあーんだよ。絶対調子乗ってるじゃん。
『…らっだぁさんってなんで私に関わるんですか？』
ふと疑問に思っていた事を聞いてみた。
いやほんとに、彼女のフリってのもなんで私なんだろう。いつかに聞いたこともあるけど、私じゃなくても良いじゃないか、なんて思ったり。
らっだぁさんの瞳が私を捕らえる。
｢…好きだからだけど｣
その揺れる瞳にどうも呪われているような感覚に陥る。
まただ、また意味の分からない言葉が脳を犯す。
''好き''
ぐちつぼくんに言われたくて仕方なかった言葉。
求めて求めて、報われなかった恋。
冗談なんだ。
らっだぁさんは私が彼女役だから言ったんだ。
知ってる。分かってる。
『すぐそういうこといわないでくださいよ…』
机に突っ伏して言った。
なんでこうも今日は暑いのかな。
ジワジワと熱を帯びる顔を必死に隠した。
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-11-煙草の匂いと言い訳。→←-9-一瞬だけ、期待をした。
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カフェラテ好きののあ。 - また更新！？ありがとうございます神作者様！！ (3月9日 11時) (
レス) @page18 id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
すいみん。(プロフ) - 死ぬほど好きです。もどかしくなる度グワーーーと叫び出したくなるぐらいのめり込んでいました。更新、無理なく頑張ってください。 (12月29日 21時) (レス) @page17 id: f12e90341c (このIDを非表示/違反報告)
レノ(プロフ) - めちゃタイプです〜🥹✨素敵な作品ありがとうございます、、、😻😻 (12月23日 2時) (レス) @page17 id: 917f3c209a (このIDを非表示/違反報告)
カフェラテ好きののあ。 - 久々に見たら更新されてた...！(歓喜)更新大変だと思いますが(無理のない範囲で)頑張ってください！！ (12月9日 11時) (レス) @page17 id: ee761176f2 (このIDを非表示/違反報告)
アスカミ - うわ！！神!コメントははじめましてですね。ですが今年の７月から楽しみにしてました！！更新楽しみにしてますね！体調気をつけ、程々にがんばってください。 (12月3日 21時) (レス) @page17 id: 6edaad17fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：万年金欠の佐伯さん x他1人 | 作成日時：2023年1月29日 22時
