-1-はじめまして、泣き虫。 ページ1
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きっと、彼はそんなつもりはなかったんだと思う。
でも、でもちょっとだけ。''思わせぶり''な態度をとった彼に怒りを覚えてしまう。
きっと、きっと。
きっと彼は私以外の女の子…に限らずとも、多くの友達と距離が近かったんだと冷静になってから思った。
思いたくなかった。分かりたくなかった。私だけが特別だと思い込んで居たかった。……まあ、そんなことできるはずなかったけど。
目の前の光景を私は未だ信じることができない。…いや、信じるべきだと思う。けれど、好きになった人のことをそんなスグに忘れられるほど私はデキた人間じゃない。
だからこそ、目の当たりにした状況に涙が流れてしまうんだろうなあ。
「じゃあね、ぐちつぼくん！」
「おう！部活頑張れよ！」
「うん！そっちもねー！」
叶わなかった。目の前の二人をみて改めて思う。
お似合いだなあ、なんて。
涙を流す姿を彼に見られたくなくて、その場から逃げるように離れた。
見られたらまた彼は優しくしてくれると思うから。
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恋愛がこんなに難しくて苦しいなんて知らない。
でも、今考えるとほとんど私のひとりよがりだったのかな、って思うこともある。
私がぐちつぼくんは自分のことが好きなんだ、って勝手に思い込んで勝手に傷ついてるだけなんだから。
彼に思わせぶり、という理由をつけて腹を立てていた自分がどうしようもなく情けなくて、哀れで、止まったはずの涙がまた流れ出す。
あー、恋愛って難しい。
そう思ってまた顔を伏せると、頭上から声が聞こえた。
「おーい、なに泣いてんの」
優しいこえ。
顔を上げるとそこには青い瞳をした背の高い男の子が立っていた。
『…ぁ、だれ』
「うわ、顔ぐちゃぐちゃじゃんか」
そう言って首に巻いていたマフラーで私の顔をゴシゴシと拭いてくる男の子。……いたい。
そうすると彼は体育座りをしている私と視線を合わせるようにしてしゃがみ込んだ。
「んで、どした？なんか嫌なことあった？」
『……言いたくない…』
言いたくない。失恋して泣いてるなんて。きっと、そんなことかって思われてしまう。
「……へぇ、…まぁいいや。俺3年のらっだぁね。きみは？」
『齋藤A…です、えっと、2年の…』
「おっけ、Aね。よろしく」
こういう人を陽キャ、って言うんだろうな。
ぐちつぼくんと、同じ感じのひと。
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カフェラテ好きののあ。 - また更新！？ありがとうございます神作者様！！ (3月9日 11時) (
レス) @page18 id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
すいみん。(プロフ) - 死ぬほど好きです。もどかしくなる度グワーーーと叫び出したくなるぐらいのめり込んでいました。更新、無理なく頑張ってください。 (12月29日 21時) (レス) @page17 id: f12e90341c (このIDを非表示/違反報告)
レノ(プロフ) - めちゃタイプです〜🥹✨素敵な作品ありがとうございます、、、😻😻 (12月23日 2時) (レス) @page17 id: 917f3c209a (このIDを非表示/違反報告)
カフェラテ好きののあ。 - 久々に見たら更新されてた...！(歓喜)更新大変だと思いますが(無理のない範囲で)頑張ってください！！ (12月9日 11時) (レス) @page17 id: ee761176f2 (このIDを非表示/違反報告)
アスカミ - うわ！！神!コメントははじめましてですね。ですが今年の７月から楽しみにしてました！！更新楽しみにしてますね！体調気をつけ、程々にがんばってください。 (12月3日 21時) (レス) @page17 id: 6edaad17fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：万年金欠の佐伯さん x他1人 | 作成日時：2023年1月29日 22時
